海・自然
滝を裏側から眺められる『裏見の滝』! / 岩井滝(岡山県苫田郡鏡野町)
岩井滝は、鳥取県と岡山県にまたがる三国山の南山麓、標高830mの深い森の奥地にあります。
といっても、駐車場から滝までは400mほど山道を登るだけ。比較的気軽にアクセスできます。
滝へ向かう遊歩道の右側には川が流れていて、水のせせらぎを聞きながら心地よい森林浴が楽しめます。
滝の手前100mの地点には、環境省の『名水百選』に選定された湧き水『名水岩井』があります。
ちょうど山道を登ってきて疲れが出始める頃。美味しい名水でノドを潤します!
ちなみに、ある村人がこの水を21日間飲み続けたら、念願の子供を授かったという伝説もあり、地元では『子宝の水』として重宝されているそうです。
再び山道を歩きだし、しばらくすると『岩井滝』が見えてきます。
滝の高さは約10m、幅は6m。
決して大きな滝ではありませんが、滝の上部に安山岩の岩盤が突き出て岩屋が形成され、滝の裏側へまわり込めるようになっています。
巨大な岩盤の下を通って滝の裏側を歩くのは、ちょっとスリルのある体験です!
滝の裏側から眺める『水のカーテン』。
流れ落ちる水流を通して木々が見える不思議な景色。
時間が経つのも忘れてずっと見ていたくなる、『岩井滝』特有の魅力です。
訪れるのは、新緑から夏にかけてがベストシーズンですが、秋の紅葉も美しく、冬には滝が凍りついて氷瀑が見られることもあるとか。
あなたも滝の裏側から、不思議な景色を見てみませんか?
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
関連地域
岡山県
旅に出たとき一番気になるのはお天気ではないでしょうか。日本で一番雨の日が少ない、「晴れの国」岡山県。瀬戸内海特有の穏やかな気候は、農業や産業だけでなく岡山の文化も育ててきました。江戸時代からの町並みを残す美観地区、made in japanのジーンズが注目される繊維の街。鷲羽山から雄大に延びる瀬戸大橋や、牛窓から見下ろす瀬戸内海は息を飲むほどの美しさです。まさにハレの気分で岡山を歩いてみてください。