鞆の浦に初夏を告げる風物詩。江戸時代から続く伝統漁法を楽しもう!/『観光鯛網』(広島県福山市)

東西に広がる瀬戸内海の、ほぼ中央に位置する港町・鞆の浦。その東岸から渡船で5分も走れば、美しい離島『仙酔島』に到着します。

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なんとも心癒される風景。しかし、よく見ると、浜辺に何やら色とりどりののぼりがはためいています。あれは一体……!?

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近づいてみると、船の上に大勢の漁師と伝統衣装に身を包んだ女性が。これは、『弁天龍宮の舞』と呼ばれる大漁祈願の儀式です。

前置きが長くなりましたが、今回は、この舞で始まる伝統漁法『鯛網(たいあみ)』を見に来たのです!

『鯛網』とは、1632年(寛永9年)に鞆の浦で考案された漁法。それまで行われていた沿岸部での小規模な漁に比べ、沖で大量に捕獲する『鯛網』は当時とても画期的でした。さらに1923年(大正12年)からは、『観光鯛網』という形で、漁自体をショーとして見せるようになったのです。

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浜での儀式を終え、いよいよ出漁! 私を含む観光客は観光船に乗りこみ、漁師が乗った2艘の『網船』を追いかけます。

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あっ! 『弁天龍宮の舞』を踊っていた女性も網船を追っています。思わず夢中でシャッターを切ってしまいました。

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いよいよ漁場に到着。並走していた2艘の網船が二手にわかれ、網を投入! それぞれが弧を描くように進み、網を円状に広げて鯛を囲みます。

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「♪エット、エット、ヨ〜イヤサンジャ〜」
かけ声とともに漁師が網を引き、円が徐々に小さくなります。

網がすべて引き上げられると、観光船と網船が連結。観光客は次々と網船に乗り移ります。そこには……

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捕れたてピチピチの鯛が!! 水面にしぶきのあがるこの瞬間が、『観光鯛網』のクライマックスです。

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網ですくいあげた鯛は、漁師が手早くしめてその場で販売。たくさんのお客さんが、新鮮な鯛の入った袋を満足そうに持ち帰っていました。

『観光鯛網』は、毎年5月に開催されます。1年で最も鯛がおいしいと言われるこの季節に、あなたもぜひ訪れてみては!?

お店で鯛が食べたいという方は、こちらの記事をご覧ください♪
>>閉店時間ぎりぎりまで行列! 港町・鞆の浦でいただく『鯛づくし会席』/活魚料理・鯛めし『千とせ』(広島県福山市)


鞆の浦 観光鯛網
開催場所/広島県福山市鞆町仙酔島田の浦
開催期間/2018年5月3日(木)~5月27日(日) ※年によって異なります
開催時間/【月〜土】13:30~【日祝】10:30〜、13:30〜 ※各回とも所要時間は約1時間20分
観覧料/大人2,800円、小人(小・中学生)1,400円 ※鞆の浦〜仙酔島間の渡船料を含む。前売り券、団体券ほか各種割引チケットあり。チケットの販売は、福山駅観光案内所、鞆の浦観光情報センターなどにて
鞆の浦からのアクセス/鞆の浦市営渡船場(広島県福山市鞆町鞆623-5)で『平成いろは丸』に乗船。開催場所の『仙酔島』まで所要時間約5分
電話/084-926-2649(福山観光コンベンション協会)
http://www.fukuyama-kanko.com/event/taiami/taiami.html

瀬戸内Finderフォトライター 古川いづみ

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古川 いづみ

古川 いづみ

古川 いづみ/フォトライター 1982年生まれ、香川県出身。東京の制作会社で雑誌やWeb媒体の編集&ライティングにたずさわったのち、2012年、結婚を機に広島へ。現在、保育園へ通う息子の送り迎えをしながら仕事をしています。取材ネタは、もっぱら週末に家族で行くドライブで収集。好きな道は西条〜三次方面の375号線、好きな食べ物は宮島のあなごめしです♡

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