愛媛県今治市菊間町と言えば、『瓦』。
菊間町では、今から約750年前に『いぶし瓦』の製造が始まりました。
以来、その技と伝統を今に受け継ぎながら、更に進化している菊間瓦。
そんな菊間瓦の歴史と伝統を紹介する中四国で唯一の瓦資料館『かわら館』をご紹介します。
今治市菊間町『瓦のふるさと公園』の中にある、『かわら館』。
瓦と言ってもその種類はさまざま。
中に入ると、瓦の見方が変わる?かもしれません。
1Fのロビーにある階段を上って2階へ。
2階は、常設展示室になっていて、菊間瓦が繁栄した昔の様子や、製造工程を模型で復元しています。
入口付近に置かれているのは、1826年に立てられた、瓦の灯籠。
とても珍しい灯籠です。
また、広島平和記念館より永久貸与された被爆瓦等、歴史的に貴重な品が、多数展示されています。
こちらは、瓦で作った狛犬。
菊間町の神社に置かれてあったもので、芸予地震で被害を受けもう一基の『阿』は崩れてしまったと言います。
地震に耐えた狛犬が、地震のことをずっと伝えてくれているかのようです。
こちらは、菊間瓦でもっともよく知られる、『鬼瓦』。
3階の展示室には、珍しい鬼瓦、貴重な屋根瓦等を展示しています。
日本各地で活躍している現代の名工に選ばれた鬼師達の作品や瓦造りの道具、世界各国の瓦等、見どころ満載です。
古くから日本人は、鬼瓦に厄除けと装飾の役割を持たせていました。
鬼瓦の起源は、ギリシャ神話に出てくるメデューサ。
鬼瓦は、家を守ってくれるものなんですよ。
また、立派な鬼瓦を取り付けることは、誇りと家や家族に対する愛情の証ともされています。
かわら館では、自分で作品を作ることもできます。
それがここ、『ねんどDEあそぼ実習館』です。
取材の日、ちょうどお隣の西条市から小学生たちが、ねんど体験に来ていました。
子供たちだけでなく、お母さんたちも講師の先生に教えていただきながら夢中で作っていました。
大まかな形が出来たら、目を彫って行きます。
いろんな形の型があるので、子供でもこんな風に本格的な鬼瓦が作れます。
いよいよ完成!
凄いです。プロ顔負けの出来栄え。
お母さんも子供も大喜びでした。
これを窯で焼いて、約1カ月後に完成します。
最後に、瓦で作った風鈴。
とってもおしゃれです。
お土産にもぴったり。
子供も大人も楽しめる、かわら館。
歴史を学んで、こんな素敵な瓦造りに挑戦してみませんか?
かわら館
所在地/愛媛県今治市菊間町浜3067
電話/0898-54-5755
定休日/月曜日(祝日と重なった場合は翌日)
営業時間/9:00~17:00
駐車場/有
料金/大人200円、小人(小中高)100円、団体(20名以上) 大人160円、小人(小中高)80円
※「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」所持者及びその介助者(障害者1人につき1人に限る)は観覧料無料。入館の際ご提示ください。
http://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/kawara/index.html
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この記事を取材したフォトライター
瀬戸内Finder 編集部
地元の皆さんからの写真や、在住ライターの記事で発信する、瀬戸内地域の観光情報サイト、「瀬戸内ファインダー」を作る編集部です。 瀬戸内海を囲む兵庫県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、香川県、徳島県の7県に関わる旬な情報を日々更新しています。 お問い合わせは下記まで Email : staff@setouchifinder.com
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