鯉が窪湿原(こいがくぼしつげん)は、岡山県西部に位置する標高約550mの中層湿原。
日本太古の自然の姿を保ち続けている秘境の湿原で、国の『天然記念物』に指定されているほか『日本の秘境百選』にも選ばれています。
こちらは鯉が窪湿原の入口にある『鯉が窪池』(こいがくぼいけ)。
元々は江戸時代に築造された歴史ある灌漑用水池で、農林水産省の『ため池百選』にも選ばれています。
湿原はこの鯉が窪池の奥地にあります。
池の水辺に沿って遊歩道が整備されていて、湿原まで歩いていけます。
約20分ほど歩くと湿原に到着!可憐な『リュウキンカ』の黄色い花が咲いています。
実は鯉が窪湿原は『西の尾瀬』とも称され、380種類を越える多彩な湿生植物が自生する学術的にも貴重な場所。
湿原には散策用の木道があり、季節ごとに咲く貴重な花々を見ながらぐるっと歩いて1周できます。
鯉が窪湿原では、春(5月初旬)の『リュウキンカ』に始まり、夏は『オグラセンノウ』や『ビッチュウフウロ』、そして秋の『スイラン』や『ミコシギク』まで、季節ごとに多様な花々が見られます。
また、ハッチョウトンボなど希少種の昆虫も多数生息していて、豊かな自然が残ります。
木道を歩いて湿原を1周すると、再び鯉が窪池が見えてきます。
帰りは行きに歩いた道とは別ルート。鯉が窪池の外周をぐるっと巡る散策コースになっています。
湿原の面積は約3.6ヘクタール、遊歩道は一周約2.4kmで、大自然を満喫しながら気軽なハイキングが楽しめます!
鯉が窪湿原からの帰り道には、ぜひ『道の駅鯉が窪』に立ち寄ってみてください!
主要なアクセス道路である国道182号沿いにあり、ちょうど鯉が窪湿原へ通じる道の起点に位置する道の駅です。
道の駅には農産物の直売所や地元食材を使用した郷土料理レストランなどがありますが、特にオススメは『こめ工房』。
珍しい米粉(こめこ/べいこ)を使った手作りパンが味わえると、人気を呼んでいます!
米粉とは、その名前のとおり、お米を粉末にした食材。
道の駅に併設されている製粉所で地元産のお米を使って独自に製粉しています。
その米粉を使用した米粉パンは、もちもちした食感と、お米のほのかな甘み、しっかりとした食べごたえが特徴。
『こめ工房』には、食パン・くるみパン・クロワッサンや、ピザパンなどのお惣菜パン、あんパンやアップルパイなど、たくさんの種類の米粉パンが並んでいます。
秘境の湿原で大自然を満喫した後は、地元の食材を活かした手作りパンをぜひ味わってみてください!
———————————————————–
◇鯉が窪湿原
所在地/岡山県新見市哲西町矢田
入園料/200円(協力金)
駐車場/あり(無料)
http://www.city.niimi.okayama.jp/docs/2012030700322/
◇道の駅 鯉が窪
所在地/岡山県新見市哲西町矢田3585-1
営業時間/こめ工房 9:00~16:00 店舗・売店 8:30~18:00
定休日/木曜日
駐車場/あり(無料)
http://koi.niimi-tessei.co.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
この記事が役に立ったらいいね!してね
関連キーワード
関連記事
この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
Hashtags
旬のキーワード