地域を愛しすぎるうどん屋さんは、地域も活性化する!?/一文字うどん(岡山県備前福岡)

ただならぬこだわりを感じる、このうどん。
これ、去年の小麦と今年の小麦、それぞれで作ったうどんの食べ比べセットなんです。
このうどんを食べられるのが、今回紹介するうどん屋さん『一文字うどん』です。

一文字うどんは、中世の商都として栄えた『備前福岡(びぜんふくおか)』にある一見普通のうどん店。
しかし、実は深い深い地元愛に根ざした、この場所にしかない、特別なうどん屋さんなのです。

一文字うどんで提供されるうどんに使われる小麦は、国産小麦、しかも地元瀬戸内市で育てられています。
さらに、その小麦を胚芽部分も含めてすべてを石臼で自家製粉。小麦の栄養がすべて練りこまれたうどんは、ほんのり茶色く、独特の風味がします。

地域で育てられた地域の味、ここでしか食べられないうどんです。

天ぷらに使う野菜ももちろん地元産。
新鮮で安全な食材を使うのはもちろん、「お客様も、生産者も喜んでくれるのがうれしい」というように、地域とのつながりも大切に育んでいます。

この地元愛溢れるうどん屋さんを経営する大倉秀千代さん。
ご自身も有機無農薬・安心安全な農業を行なう農家さんです。
この日は、ちょうど合鴨農法で活躍する合鴨ちゃんがやってきたとのことで、うれしそうに見せてくれました。

この大倉さん、うどん店の経営だけではなく、地域の活性化のために様々な活動をしている方なのです。

その一つが、『福岡の市(ふくおかのいち)』です。
中世随一の商都として栄えた備前福岡には、『福岡の市』と呼ばれた市場がたち、大変賑わっていたそうで、その様子は国宝『一遍上人絵伝(いっぺんしょうにんえでん)』にも描かれています。
大倉さんは、地元の有志たちと、この福岡の市を数百年の時を経て復活させ、定期市として毎月第4日曜日に開催しています。
現代版・福岡の市は、地元のこだわりの生産者の食材や品々が並び、毎回地元の人、観光客でにぎわい、今や地域の活性化になくてはならない存在になっています。

さらに、2014年からは、地場食材の学校給食への提供にも取り組みはじめました。
地域の風土・文化に根ざした食を、地域の未来を担う子どもたちに食べて欲しい。
そんな想いから、大倉さんや、瀬戸内Finderでも紹介した『歌う農家』ワッカファームなどの地元の有志たちが、行政を動かし、地域をつなぎ実現したのです。

いかがでしょう?
こんな地元を愛しすぎているうどん屋さんの、地元愛がつまったうどん、食べてみたくなったのではないしょうか?
そんな方は、一文字うどんが愛してやまない『備前福岡』を散策して、地域の恵みがつまった一杯をお召し上がりください。


一文字うどん
所在地/岡山県瀬戸内市長船町福岡1588-1
営業時間/10:00-19:00 毎週水曜日・第1・第3火曜日定休
http://www.ichimonji.ne.jp/
https://www.facebook.com/ichimonjiudon

鎌倉時代の味が現在に蘇る、ちらし寿司の元祖『どどめせ』/(岡山県備前福岡)

「Wacca Farm」が切り開いた美しい谷/邑久(岡山県)

瀬戸内Finderフォトライター 浅井克俊/アサイアサミ(ココホレジャパン)

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ココホレジャパンは、岡山を拠点に全国で「地域の魅力を広告する」インディペンデントでオルタナティブな広告会社です。 雑誌「TURNS」の企画制作、岡山を代表する魚「ままかり」の可能性を探すプロジェクト=「ままかRe:Project」の主催のほか、CMやグラフィック制作など、広告屋さんぽいこともたまにしています。 大都市のモノマネ・劣化版ではない、その地域・企業だけの魅力を掘り起こし、デザイン・編集して、「これ、いいでしょ!」と伝えていく。 それが私たちの仕事です。 ココホレジャパン http://kkhr.jp

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