可愛い!絶対ほしい香川土産『おいり』
直径5mmほどの白いつぶ。餅米をついて乾燥させ、さいの目状に切ったものです。これが、今回ご紹介する香川の郷土菓子『おいり』のタネになります。
テレビでとある有名タレントが絶賛したことから、おいりは若い人にも知られるようになりました。地元では嫁入りの際ご近所へ配るならわしがあり、私(フォトライター古川/香川出身)も子どものころ食べた記憶があります。
今回取材にご協力いただいたのは、おいりを100年以上も作り続けている『則包商店』(のりかねしょうてん)さん。
手前が奥様、奥がご主人。ご主人は、最初の写真の『タネ』を煎っています。(だから「おいり」)
奥様は、煎り上がったおいりの色付け中。ぐるんぐるん回る機械の中をのぞいてみると……
ピンクに染まったおいりでいっぱい! その日の気温や湿度によって染まり方が変わるので、微妙な調整が必要なのだとか。
この真珠のようなツヤが、則包商店のおいりの特長です。ほんのり甘く、しゅわわ……と淡い口溶け。
ざざーっと気持ちいい音を立てて、完成したおいりが七斗缶の中へ。餅米をつくところから完成まで、5〜7日もかかるそう。週に一度の貴重な瞬間に、立ち会うことができました!
できあがったおいりは、手作業でていねいに袋詰めされていきます。とても繊細なうえ、縁起物なので大変気をつかうとのこと。
なんというハッピー感!
ハートのケースや華やかな化粧箱におさまったおいりたちは、ハレの日を祝福するにふさわしい美しさです。かつて、丸亀のお姫様に献上されたことからその歴史が始まったというおいり。いまもこうして、私たちを幸せな気持ちにしてくれます。
「近年のブームで、忙しくなってきました」と則包さんご夫妻。大変なお仕事だとは思いますが、これからも素晴らしい郷土菓子を作り続けてほしいと願わずにはいられませんでした。
県外からお取り寄せするファンもいるという則包商店のおいり。あなたもぜひ一度、食べてみてくださいね!
則包商店(のりかねしょうてん)
住所/香川県丸亀市中府町5-9-14
営業時間/9:00〜18:00
定休日/日曜日
電話/0877-22-5356
FAX/0877-23-2478
http://www.marugame.or.jp/shoukai/norikane/
瀬戸内Finderフォトライター 古川いづみ
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この記事を取材したフォトライター
古川 いづみ
古川 いづみ/フォトライター 1982年生まれ、香川県出身。東京の制作会社で雑誌やWeb媒体の編集&ライティングにたずさわったのち、2012年、結婚を機に広島へ。現在、保育園へ通う息子の送り迎えをしながら仕事をしています。取材ネタは、もっぱら週末に家族で行くドライブで収集。好きな道は西条〜三次方面の375号線、好きな食べ物は宮島のあなごめしです♡
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