ここは山口県周南市。全国有数の石油化学コンビナートをはじめ、鉄鋼・セメント等の工場が群をなす臨海工業地帯です。この場所、近年、とあることで注目を集めているんです。
昼夜を問わず動き続ける工場、安全に作業できるように灯される従業員のためのまばゆい光……と言えば、そう、工場夜景です!
しかも、ここ周南市は『日本七大工場夜景都市』に数えられる、工場夜景のメッカ!!
今回は、そんな『周南工場夜景』を満喫できるクルーズの旅をご紹介します!
いざ、工場夜景クルージングへ!
黄昏(たそがれ)時、徳山湾に浮かぶ一隻の船に乗り込みます。
この日、港を出発したのは夕方18時50分。(この時間がじつに絶妙なんですが、それはのちほど!)
海に出てまず見えてくるのは、冒頭の夕陽をバックに立ち並ぶ煙突のシルエットです。
船が進むにつれ、夕陽に染まった工場が姿を表します。
潮風を浴びながら、視界を埋め尽くす巨大な建造物を眺める。この清々しさと切なさをどう例えたらいいのか難しいところですが、しいて言えば、地平線まで見渡せる荒野に1人立ち尽くしている感じに近いです。
遠くに見えていた煙突やクレーンも、間近で見るとこの通り。
迫力に圧倒されつつも、心に風が吹くんです。人は圧倒的なものを目の前にすると、黄昏れる習性がある……??
マジックアワー×工場夜景の絶妙コラボ!
感傷にふけっているうちに、陽が沈んでいきます。いよいよ、ここからが本番です!
日没後の数十分、太陽の残光が辺りを照らす時間帯を『マジックアワー』と言いますが、「世界がもっとも美しく輝く」と言われるこのタイミングで工場に明かりが灯りはじめます。
さきほどのキリンのようなクレーンは、わずか10分足らずでこんな風に!
マジックアワーはまだまだ続きます。
コロコロと変わる空の色、流れゆく様々な形をした建造物……
日没からわずか数十分の間に、いろんな表情を見せてくれます。
まだ陽のあるうちから出発したのはこのため。刻々と変化する空、日没とクロスフェイドするように輝きはじめる工場。その移ろいを楽しめるマジックアワーの時間帯にピークがくるよう計算されていたんです。
白い山、動物、エレクトリカルパレード!?
マジックアワーの時間帯が終わると、賑やかだった空が紺一色に。その色をどんどん深めていきます。
突然ですが、向こうに見える白い山、なんだと思いますか?
答えは、塩!
今までひた隠しにしてきましたが、じつはこうした塩の山がところどころに置かれています。
「何のために?」は船に同乗する夜景ガイドさんに聞いてみてください。ほかにも『巨大なクレーン=キリン』のように、工場夜景に隠れた動物たちについて詳し〜く教えてくれますよ。
真っ暗になる頃、船は港に到着! クルーズはここで終了です。
まだまだ夢から醒めたくないという方は、ぜひ陸から工場夜景を眺めてみてください。
都会の夜景と違って、工場夜景はどこか独特。
どことなくディズニーランドのエレクトリカルパレードを彷彿とさせます。
黄昏にはじまり、エレクトリカルパレードで終わる『周南工場夜景』の旅。
子どもから大人まで誰もが楽しめることうけあい♪ マジックアワーの時間帯に見られる幻想的な工場夜景は必見ですよ!
【おいでませ!山口】
周南工場夜景
『日本七大工場夜景都市』の1つ。晴海親水公園から眺める工場夜景が『日本夜景遺産』の認定を受けるなど全国的にも高い評価を得ている工場夜景スポット。現在、クルーズツアーをはじめ、工場夜景観光タクシー、客室から工場夜景を楽しめる宿泊プランなど、工場夜景を満喫できるさまざまなツアー&プランが用意されている。
FB/https://www.facebook.com/shunanyakei
URL/https://kanko-shunan.com/publics/index/79
お問合せ/
一般財団法人 周南観光コンベンション協会
TEL 0834-33-8424
●周南市公式『周南工場夜景』PR
瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史
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by 瀬戸内Finder 編集部