以前に紹介させていただいた『神山ルビィ』の樽解禁パーティーで知り合った女性に「おいしいお弁当屋さんがある。ぜひ行ってみて!」と教えられたのが『535』。番地か?暗号か?と思いきや『535』と書いて『ごみさんく』と読みます。
徳島市内から車で約50分。県道483号を神山町役場の通りに左折し、道なりに進むと左手にお店があります。『○○さんく』とは阿波弁で『○○さん家』という意味の親しみを込めた方言です。
お弁当はひと手間かけたプロの味わい
散髪屋さんだった空き家を改装し、神山町へ移住した五味綾子さんが2015年8月にオープンした店なので『ごみさんく』。オーナーシェフの五味さんは愛知県出身。神山町のまちづくり団体・NPO法人グリーンバレーが主催する雇用型職業訓練『神山塾』に参加し、地域活性化コーディネーター育成講座を受講。同世代と共に神山町で暮らし、自分がやりたいことと向き合う中で、この町で起業することを決めました。
「みんなに気軽に立ち寄ってもらえるようなところを作りたい」と、食堂にするか、お弁当屋さんにするか迷った末、お弁当屋さんを選択。地元食材を中心に使用した日替わり弁当は700円です。数席ですが、イートインスペースもあります。
一見したところよくある手作り弁当ですが、食べてみると一味違うプロの味わい。「地元には料理上手なお母さんたちが多いので、普通の家庭料理では買ってもらえない。時間と手間をかけて、一工夫しています。休みの日も買い出しに行ったりして、ずっと献立を考えてます(笑)」という五味さん。フランス料理店で働いていた経験もあり、料理の知識も豊富。そのままでも十分通用する腕前ながら、努力を惜しまず、試行錯誤する姿に地元の人たちも声援を送っています。樽解禁パーティーで出会った女性が思わず口コミしたくなるのも納得です。
スイーツは週末のみ販売。平日は予約を!
お弁当は質・量共に大満足!おなかいっぱい!!…といいつつ、スイーツは別腹です。お弁当屋さんでスイーツを販売していることも珍しいですが、クオリティ、ハンパない!キャラメルバナナのベイクドチーズケーキ(280円)も感動の旨さです。
この日は抹茶のガトーショコラもあり。スイーツは基本、土日のみの販売。神山町特産のすだちを使ったすだちシュークリームも人気だそうで、予約をすれば平日でもオーダー可能です。ホールでの注文も受け付けています。
おからピザやキッシュなど、お惣菜の販売も行っていて、地元の方たちに重宝されているそう。神山へ行ったら、ぜひお立ち寄りください。『535』LOVE!
535(ごみさんく)
所在地/徳島県名西郡神山町神領字北213-1
電話番号/050-2024-4959
営業時間/11:30~18:00(売り切れ次第終了)
定休日/月曜、金曜
瀬戸内Finderフォトライター 飛田久美子
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この記事を取材したフォトライター
飛田 久美仔
飛田久美仔(とびたくみこ) 1973年生まれ。 徳島県在住。 徳島県の出版社で10年以上勤務し、月刊誌の編集長を務める傍ら、MOOKや企業のパンフレット、HPなどの制作に携わる。2014年12月よりフリーのライター兼編集者に。美味しいもの、楽しいこと、新しいものはいち早く知りたいタイプ。自分史や自費出版の編集、電子書籍なども気軽にご相談を! 2015年4月より地域おこし協力隊として、移住対策と地域資源の活用がライフワーク。
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