寒霞渓(かんかけい)は小豆島のほぼ中央に位置する大渓谷で『日本三大渓谷美』の一つに数えられます。
およそ1300万年前の火山活動によって堆積した岩石が長い年月の地殻変動や風雨による浸食で、そそり立つ奇岩・怪石が連続する絶景をつくりあげました。
今回は、寒霞渓の魅力を堪能する最もポピュラーな手段『寒霞渓ロープウエイ』とその山麓駅を起点とする『表十二景』登山道をご紹介します!
こちらが寒霞渓の山麓にある『こううん駅』。
広い無料駐車場も整備されていますが、紅葉シーズンのピークには午前中で満車になることも。
チケットを購入し、ロープウエイの乗り場へ!
ちょうど山頂から降りてきた便が到着するところです。
ロープウエイに乗って、いよいよ山頂へ向けて出発!
いきなり目に飛び込んで来る紅葉絶景に、乗客は皆「わぁ~!」と感嘆の声を漏らしてしまいます!
窓は強風の日以外は開けられるようになっていて、ガラス越しでなく直接外の景色を見られます。
次第に高度を上げていくロープウエイ。
雄大な渓谷美と色鮮やかな紅葉美の調和が最高!!
すぐ目の前に迫る大岩壁をすり抜けるように通過すると、間もなく山頂駅に到着です。
山麓駅(標高295m)から山頂駅(標高612m)まで約5分。
アッという間ですが、車窓から360度見渡せる景色を十分に満喫できます!
山頂駅周辺にある絶景の展望台は必見!さすが『日本三大渓谷美』!
手前には寒霞渓の岩肌と紅葉、そして遥か彼方には三都半島までも望む大パノラマが展開します!
瀬戸内海の景色も抜群!
手前には草壁港と街並み、そして『二十四の瞳映画村』でも有名な小豆島の半島が伸び、沖には小島が幾つか浮かびます。
さらに奥には四国の陸地までも見渡すことができます!
山頂の景色を楽しんだら、再びロープウエイで山麓に降ります。
実はロープウエイの『こううん駅』は登山道の起点にもなっていて、全長約2kmの山道を歩いて山頂に行くこともできます。
登山道の途中には奇岩・怪石を見られるポイントが幾つかあり、それらは『表十二景』と呼ばれます。
例えば、写真の上方にそそり立つ奇岩群もその一つで『錦屏風(きんびょうぶ)』と名付けられています。
こちらも十二景の一つ『紅雲亭』。登山道の入口すぐにある休憩小屋です。
こちらは大岩壁にできた空洞『老杉洞(ろうさんどう)』。登山口から歩いて10~15分ほど。
現在は木々が伸びて空洞の全貌を見ることはできませんが、この周辺は特に紅葉が美しいことで有名!
山頂まで歩く自信がない方も『老杉洞』まではぜひ行ってみてください。
『老杉洞』周辺には休憩広場もあります。
おや!小豆島に生息するニホンザルたちも紅葉狩りを楽しんでいますね~!
正岡子規の詩が彫られた石板の上でたたずむニホンザル。
まるで詩の意味を理解しているかのような振る舞いです(笑)!
小豆島のニホンザルは幾つかの群れが集団で移動していて、運が良ければ登山の最中に遭遇することも。
ただし、お弁当やお菓子を食べているときはサルに奪われないようにくれぐれもご用心を!
今回は『老杉洞』で引き返して、ロープウエイの『こううん駅』へ戻りました。
『後編』では、『表十二景』を凌ぐといわれる『裏八景』登山道をご紹介します!
寒霞渓ロープウエイ こううん駅(山麓)
所在地/香川県小豆郡小豆島町神懸通乙327-1
駐車場/あり(無料)
運賃/中学生以上 片道1,050円 往復1,890円
定休日/年中無休
http://www.kankakei.co.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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