日本三大渓谷美!寒霞渓の紅葉-後編/寒霞渓『裏八景』登山道(香川県小豆郡小豆島町)

寒霞渓(かんかけい)は小豆島のほぼ中央に位置する大渓谷で『日本三大渓谷美』の一つに数えられます。

およそ1300万年前の火山活動によって堆積した岩石が長い年月の地殻変動や風雨による浸食で、そそり立つ奇岩・怪石が連続する絶景をつくりあげました。

日本三大渓谷美!寒霞渓の紅葉 ~前編~』の寒霞渓ロープウエイと『表十二景』登山道に続いて、後編では寒霞渓屈指の絶景が見られる登山コース『裏八景』をご紹介します!

こちらは寒霞渓ロープウエイ『こううん駅』の約1km手前にある『猪谷池(いのたにいけ)』。
寒霞渓のビューポイントの一つとして知られています。
写真右下に見えるカーブしながら登っている坂道、これが『裏八景』の登山口です!

『裏八景』登山道の全長は約1.8km。
車道が10kmかけて登る高さを約2km弱で登るのですから、登山道は全般的に急勾配!

登山道の途中には『裏八景』の名称の由来となった8つの奇岩・怪石が見られます。
景色を楽しみながらゆっくり登っていきましょう。
写真の左側の岩は『螺貝岩(ほらがいいわ)』。右側は『二見岩(ふたみいわ)』の一部が見えています。

他に『大亀岩(たいきがん)』や『幟岳(のぼりだけ)』といった奇岩群を見ながら登山道をさらに登っていくと、まるで別世界に入り込んでしまったかのような独特の雰囲気に包まれた空間が広がっています。
(でも、登り坂で疲れてしまったので、ちょっと休憩…)

こちらは『石門洞(せきもんどう)』。
岩肌にできた天然の岩窟を利用した霊場で、左側の建物は大師洞(たいしどう)。その右に巨大な不動明王(ふどうみょうおう)が鎮座しています。
この周辺は『裏八景』の中でも特に紅葉が美しい場所。
神秘的な雰囲気に圧倒されながらも、しばらく紅葉狩りを楽しみます!

次に、巨大な天然アーチの『石門』をくぐって、さらに先へと登っていきます!
このアーチもすごい迫力!間違いなく『裏八景』コースのハイライトの一つですね!

『石門』の先はやや長丁場の登山道が続きますが、しばらくすると突然視界が開け、インパクトのある奇岩が目に飛び込んできます!
こちらが『松茸岩(まつたけいわ)』

ここは太古の昔の火山活動のエネルギーを実感できる場所で、小豆島を代表するパワースポットの一つとなっています。

『松茸岩』のすぐ下方は広場になっていて『裏八景』でも随一のビューポイント!

そして『松茸岩』の背後には『鹿岩(しかいわ)』も見えます。鹿が右側の山並みを見ているような形をしていることが名称の由来です。

『裏八景』ルートの見所は『鹿岩』が最後ですが、さらに登山道をしばらく進み寒霞渓ロープウエイの山頂駅に到着!
なかなか急勾配のコースですが、寒霞渓の魅力がぎっしりと詰まった絶景登山道です!

最後に、寒霞渓の山頂展望台から『表十二景』側の景色を眺めます!
左には有名な『瓦投げ』の鉄の輪も見えています。
瓦といっても、実際に投げるのは直径5cmぐらいの小さなお皿状の石。
願いを込めて投げ、輪の中を通るとその願いが叶うとか…。

帰りは下り坂ですので少し気楽ですが、疲れてしまった場合は前編でご紹介した『寒霞渓ロープウエイ』で山麓の『こううん駅』まで降り、そこからバスに乗って帰るのもオススメ!

『表十二景』を凌ぐといわれる『裏八景』登山道。
寒霞渓に行かれた際には、ぜひチャレンジしてみてください!


寒霞渓 裏八景(寒霞渓ロープウエイ山頂駅)
住所/香川県小豆郡小豆島町神懸通乙168
駐車場/なし(猪谷池) (ロープウエイ山頂駅には駐車場があります)
http://www.kankakei.co.jp/introduction.html

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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