グルメ・おみやげ
西日本有数の高原リゾート地の「蒜山」!大自然の中でワインやチーズ、スイーツの高原グルメを食べ歩き/岡山県真庭市
庭を見ながらハーブと蒜山グルメを味わう、蒜山ハーブガーデン ハービル
英国式庭園がある「蒜山ハーブガーデン ハービル」は、蒜山三座が一望できる総面積3haの美しい庭。季節に応じて、約5,000株のラベンダー畑、約100種のバラ、約200種のハーブ、約2,000株のガクアジサイなどが、訪れる人々の心を和ませてくれます。
多彩な植物が咲き誇る敷地内は、まるで楽園のよう! 7月下旬には、ラベンダー摘み取りやブルーベリー収穫なども体験できます。
体験交流施設・通称『香りの館』の中にあるカフェでは、時期によって異なる地域の恵みを使ったグルメを味わえます。今回は「ツナと夏野菜のトマトソースピザ」(税込1,500円)をいただきました。
蒜山で採れた新鮮な夏野菜がたっぷりと載っていて、コクのあるジャージー牛のゴーダチーズが、ふんわりしたピザ生地と絶妙にマッチしています。
ドリンクメニューも充実しています。ホットハーブティー(税込500円)は、ポットで提供されます。レモングラス&レモンバーベナを使った「レモンディライト」は、とっても爽やか! 消化促進作用があるそうなので、食べすぎても安心かもしれません。
期間限定の紫陽花ソーダ(税込550円)は、色が変化する、目にも楽しいソーダ。優しい甘みで食べやすいラベンダーソフト(税込400円)もおすすめです。
ヤマブドウを愛する、ひるぜんワイナリー
ひるぜんワイナリーは、古くから自生していた日本固有の種「ヤマブドウ」を自社で育て、醸造しているワイナリーです。国内には約500のワイナリーがあります。しかし、日本の野生種のブドウを育成してワインを造っているのは、国内で数か所だけなのだとか。
1978年に始まった蒜山のワイン造りは、苦悩の連続だったそう。現在は試行錯誤が実を結び、アジア最大規模のワイン審査会で金賞を受賞するなど、その味が高く評価されています。ヤマブドウには鉄分とポリフェノールが豊富に含まれているそうですよ。
ショップでは、ワインはもちろん、ジャムやジュースなどのオリジナル商品や、蒜山にある3つのチーズ工房が作る本格チーズも購入できます。
なかでも注目したいのが、試飲コーナー。好みのワインを相談して試しながら探せるから、満足度も格別です。オーク樽で熟成された「HILLZEN RED」(税込4,730円)は、ヤマブドウ特有の酸味が引き立つフルボディのワインです。
アルコールを飲めない人におすすめなのが、ヤマブドウ果汁100%のジュース「妖精たちの宴」(360ml、税込2,052円~)。しっかりした酸味と深い味わいが感じられました。
ゆったりとしたカフェスペースもあり、グラスワインやおつまみを楽しめます。特にテラス席は気分も最高!
同じ土地から生まれた個性豊かなチーズの盛り合わせ(税込690円)とワイン(グラス 税込500円~)のマリアージュがたまりません。
近くの畑では、今年のブドウの果実が少しずつ成長していました。
サステナブルな生活を、GREENable HIRUZEN
2021年にオープンした観光文化発信拠点施設が、GREENable HIRUZEN(グリーナブル ヒルゼン)。持続可能な暮らしを身近に体感できる施設です。
隈研吾氏が設計監修したパビリオン「風の葉」が、目を引きます。風が心地よく通り抜ける半屋外の構造で、自然との調和を感じられる場所です。
ショップで扱う商品は、ファッション・アート・食など多岐にわたります。世界中のプロダクトから、自然共生のコンセプトに合うものだけを厳選。デッドストック品を組み合わせて仕立てる服、家具の製造時に出る端材を利用した時計など、ストーリーに惹かれる商品がいくつもありました。
岡山県真庭市の発酵を生業とする企業団体によるブランド「HACCOS(ハッコウズ)」の食品も見逃せません。酒粕から造る赤酢、ワイン造りで生まれる搾りかすを使ったソースなど、企業のつながりによって生まれた、資源を循環させた商品が並びます。
ミュージアムでは、さまざまな企画展を実施しています。隈研吾氏らしい木をたっぷり使った建物は、窓の外の景色との一体感も味わえますよ。
ジャージー牛の恵みを満喫、ひるぜんジャージーランド
蒜山は、ジャージー牛飼育頭数で日本一の町。雄大な高原の景色と、放牧中のジャージー牛ののんびりしたようすが眺められるのが、ひるぜんジャージーランドです。
写真提供:ひるぜんジャージーランド
レストランは、窓が大きく天井が高く開放感たっぷり。ステーキやカレー、ローストビーフ丼など牛肉やチーズの美味しさが堪能できるメニューが揃っています。1番人気は、蒜山ジャージーゴーダチーズを使ったチーズフォンデュ蒜山コース(1人前 税込2,550円)です。
ハンバーグ(税込1,850円)には、希少なジャージー牛肉を使用。粗びきで肉の旨みがぎゅっと詰まっていました。セットのヨーグルトは、下層のさっぱりしたヨーグルト層と上層のリッチなクリームとのバランスが絶妙で、病みつきになりそう。
ショップで買える生乳100%のジャージープレミアムソフトクリーム(税込450円)は、濃厚でクリーミー。ミルクの優しい甘さが口いっぱいに広がり、なめらかな口どけも最高!
ジャージー牛乳(税込129円~)やヨーグルト(税込150円~)、専属パティシエがつくる洋菓子などのショッピングも楽しめます。
写真提供:ひるぜんジャージーランド
8月上旬頃には敷地内のひまわり畑が満開に! 夏らしい景色に出会えることでしょう。
森の中でほっと一息、もりくらす
2021年に森の中にオープンした、喫茶とお宿「もりくらす」。鉄骨以外のほとんどはオーナーが自ら建てたという建物には、かわいい雑貨などが飾られ、温かさとときめきを感じる空間に。眼前に森が広がります。
コーヒーや紅茶はもちろん、カレーやベーグルサンドなどのフードメニューやケーキも。
材料が手に入るときだけ登場するのが、ブルーベリースムージー(税込600円)。蒜山産オーガニックブルーベリーと蒜山ジャージー牛乳を使っていて、コクがあってフルーティーです。ぜひ取り扱いがあるか、尋ねてみてください。
蒜山の高原グルメに舌鼓
心地よい自然の中で高原グルメを味わうために、蒜山を訪れてみませんか? 喜ばれるお土産も充実しています。ぜひ、蒜山の美味しさをご堪能ください。
*2024年8月取材時の価格となっております。最新情報を確認してお出かけください。
関連地域
岡山県
旅に出たとき一番気になるのはお天気ではないでしょうか。日本で一番雨の日が少ない、「晴れの国」岡山県。瀬戸内海特有の穏やかな気候は、農業や産業だけでなく岡山の文化も育ててきました。江戸時代からの町並みを残す美観地区、made in japanのジーンズが注目される繊維の街。鷲羽山から雄大に延びる瀬戸大橋や、牛窓から見下ろす瀬戸内海は息を飲むほどの美しさです。まさにハレの気分で岡山を歩いてみてください。