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とびしま海道・橋の絶景!自転車でも行けるおすすめ展望地11選/広島県呉市・大崎上島町

とびしま海道・橋の絶景!自転車でも行けるおすすめ展望地11選/広島県呉市・大崎上島町

ドライブはもちろん、サイクリングコースとしても人気の絶景スポット『安芸灘とびしま海道』。広島県・呉市を起点に、「下蒲刈島」「上蒲刈島」「豊島」「大崎下島」「岡村島」の5つの島が、7つの橋で繋がれている連絡架橋ルートです。
とびしま海道の魅力の一つは、瀬戸内らしい多島美と同時に、多種多様な『橋の絶景』が見られること!
瀬戸内を知り尽くしたフォトライターだからこそ案内できる、定番&超穴場の展望地を11ヶ所まとめてご紹介します!

スポット 1:かぶと岩展望台(本州・野呂高原)

これぞ瀬戸内! 安芸灘大橋&蒲刈大橋の絶景

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『安芸灘とびしま海道』(以下、とびしま海道)は、本州側の広島県呉市とその南東に位置する安芸灘諸島の島々を結ぶ7つの橋の総称。瀬戸内海に浮かぶ島々が、あたかも庭園をわたる飛石(とびいし)のように見えることから名付けられました。

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とびしま海道にある橋の種類は、吊り橋やトラス橋、斜張橋、アーチ橋などバラエティに富んでいて、温暖で風光明媚な安芸灘諸島の自然環境にも見事に調和しています。

そこで、今回はとびしま海道の『橋の絶景』を満喫できるビューポイントをまとめてご紹介!
ちなみに、上の写真は、本州の野呂高原にある『かぶと岩展望台』から見渡す安芸灘諸島。とびしま海道の玄関口ともいえる『安芸灘大橋』や『蒲刈大橋』がよく見える絶景ポイントの一つです。

スポット 2:大平山展望公園(下蒲刈島)

真正面からも望める! 安芸灘大橋の絶景

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とびしま海道の玄関口である『安芸灘大橋』を渡って、一つ目の島である『下蒲刈島(しもかまがりじま)』に上陸。
島の中央部に『大平山展望公園』がありますので、「まあええけん、寄りんさい」と書かれた看板に従って道を進みましょう! ちょっと坂道が続きますが、自転車でも十分に登っていけるルートです。

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しばらく坂道を登ると、視界が開け『安芸灘大橋』の絶景が!
背後にそびえる『野呂山』や橋の右手に見える『柏島』など、周辺の地形も見渡せ、ここが安芸灘大橋を望むベストスポットかもしれません。

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安芸灘大橋は2000年に開通した橋長1,175mの吊橋で、とびしま海道では唯一の有料橋です。

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さらに大平山の山腹を登っていくと、安芸灘大橋をほぼ真正面から見下ろせるポイントに遭遇!

山頂にある『大平山展望公園』は、東側の『上蒲刈島(かみかまがりじま)』方面の景色が素晴らしく、春には桜名所としても有名です。
(安芸灘大橋の方角は樹木が生い茂っていますが、砲台跡から橋を垣間見る事ができます)

スポット 3:蘭島閣美術館 別館前(下蒲刈島)

美しき日本庭園と蒲刈大橋の絶景を同時に!

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次は、下蒲刈島の東部にある『 蘭島閣美術館』の別館前へ。
小高い丘の上に位置し、蒲刈大橋のビューポイントになっています。
眼下には『 松濤園』などの和風の建物や松並木、石畳の道が見え、まるで海に面した日本庭園を眺めているかのよう。

スポット 4:であいの館 蒲刈(上蒲刈島)

見逃しがちな橋の上。蒲刈大橋&安芸灘大橋の絶景

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次に『蒲刈大橋』を渡って二つ目の島、上蒲刈島に上陸。橋を渡ってすぐの高台には観光物産施設『であいの館 蒲刈』があり、駐車場に車を止めて橋の周辺を散策できます。自転車専用の駐輪スペースもあります。
施設内では蒲刈産『乾燥ひじき』や『海人の藻塩』など島の特産物を販売しているほかカフェも併設しており、休憩スポットとしてもオススメ。

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駐車場から少し歩いて蒲刈大橋のたもとに立てば、右奥に安芸灘大橋も見え、なかなかの絶景ポイントです。
蒲刈大橋は1979年に開通した橋長480mのトラス橋(部材を三角形に繋いだ橋)で、ここから先の橋はすべて通行無料です。

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さらに『であいの館 蒲刈』から徒歩5分の『仏ヶ崎展望台』も、蒲刈大橋を間近に望める絶景ポイント! ぜひ足を延ばしてみてください。

スポット 5:上蒲刈島のパーキング

穴場中の穴場!豊島大橋の絶景

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次は、上蒲刈島と豊島(とよしま)を結ぶ『豊島大橋』のビューポイントへ。
豊島大橋は2008年に開通した橋長903mの吊橋です。

上蒲刈島の東部にパーキングエリアがあり、そこから橋を一望できます。
ただ、このパーキングは車の場合は右折での進入が不可なので、一度豊島に渡り、来た道を戻って左折から入る必要があります。自転車ならそのまま右折できますが、対向車に十分気をつけてください。

スポット 6:日本一のジャングルジム(大崎下島)

大人もはしゃぐ! 豊浜大橋の絶景

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次は豊島と大崎下島(おおさきしもじま)を結ぶ『豊浜大橋』のビューポイント。
豊浜大橋は1992年に開通した橋長543mのトラス橋です。

イチオシは大崎下島の西部にある『日本一のジャングルジム 架橋記念公園』! この巨大なジャングルジムは、普通のジャングルジムのようによじ登る必要はありません。

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実はジャングルジムの内部に通路が整備されていて、階段もあるので歩いて登っていけます。

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しばらく登ると海が見える通路に出ます。
ジャングルジム自体が展望台になっているんですね!

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ジャングルジムを登りきって、少し歩くと丘の上に出ます。そこが豊浜大橋の絶景ポイント! 豊島の全景も一望できます。

巨大ジャングルジムでは冒険気分を味わえ、園内にはいくつか遊具もありますので、家族連れでゆったりと時間を過ごすスポットとしてもオススメです。

令和2年現在、ジャングルジムについては、遊具としての安全基準を満たしていないため当面の間、利用禁止となっております。

スポット 7:大崎下島・北東岸のパーキングエリア

穴場中の穴場中の穴場! 平羅橋の絶景

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大崎下島の東には小さな平羅島(へらしま)と中ノ島が浮かび、さらにその東に岡村島が横たわります。

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大崎下島と平羅島を結ぶ『平羅橋』は1995年に開通した橋長98.5mの斜張橋で、とびしま海道の橋の中で最も小さい橋です。
大崎下島の北東岸にあるパーキングエリアがビューポイント。

スポット 8:小長港発のフェリー(大崎下島)

港からも船からも。中の瀬戸大橋の絶景

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そして、平羅島と中ノ島を結ぶ『中の瀬戸大橋』は1998年に開通した橋長251mのニールセンローゼ橋(アーチ橋の一種)。
この橋のビューポイントには、大崎下島の小長港(しょうちょうこう)がオススメ。

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というのも、このままフェリーに乗船すれば『中の瀬戸大橋』の下を通過するからです。
このフェリーは大崎下島の小長港と大崎上島の明石港を約15分で結ぶ定期航路で、『 のっとこクルーズ』というお得な乗船券を使えば、片道料金で往復できます。
(ちなみに大崎下島と大崎上島は橋で結ばれていません)

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中の瀬戸大橋の真下を通過!
船の上から橋を見上げる体験は、なかなか珍しいのではないでしょうか。

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橋の下を通過後しばらくすると、後方に中の瀬戸大橋と岡村大橋の二つのアーチ橋が見られます。

時間帯にもよりますが、フェリーは大崎上島の明石港に到着した後、約5分で再び大崎下島の小長港へ向けて折り返し出港します。この往復航路の所要時間は約40分。
島々を眺めながら瀬戸内海クルーズも堪能できますし、『のっとこクルーズ』を利用して遊覧船の感覚で橋の下を通過するためだけに乗船するのもアリです。

スポット 9:歴史の見える丘公園(大崎下島)

多島美を堪能! 中の瀬戸大橋の絶景

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中の瀬戸大橋のもう一つのビューポイントは、大崎下島の丘陵の上にある『歴史の見える丘公園』。
右下には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている 御手洗の町並みも見え、眺めの良い展望公園として人気です。坂道もそれほど勾配がきつくないため、サイクリストもよく訪れます。

ちなみに、瀬戸内エリアを本拠地とするアイドルグループ 【STU48】の5thシングル「思い出せる恋をしよう」MVのロケ地にもなっています!

スポット 10:大長港発の高速船(大崎下島)

竹原までクルージング! 岡村大橋の絶景

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実は大崎下島にはもう一つ定期航路が就航しており、中の瀬戸大橋の対岸に見えている大長港(おおちょうこう)から大崎上島経由で本州の竹原まで高速船が行き来しています。

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この高速船に乗船すれば、とびしま海道の橋の中で最も東にある岡村大橋の真下を通過します。

中ノ島と岡村島を結ぶ岡村大橋は1995年に開通した橋長228mのニールセンローゼ橋で、橋の中間に県境があり、岡村島は愛媛県に属します。

最後にとっておきの絶景!

スポット11:神峰山(大崎上島)

足を延ばして! 安芸灘大橋&岡村大橋の絶景

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とびしま海道からは外れてしまいますが、最後に大崎上島の最高峰『神峰山(かんのみねやま)』をご紹介。
神峰山の標高は452.6mで、山頂に木製の展望台が設けられています。
そこから、とびしま海道の島々や、安芸灘大橋や岡村大橋を望むことができます。これぞ瀬戸内の絶景ですね。

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神峰山は夕陽スポットとしてもオススメ。10月上旬にはちょうど安芸灘大橋の背後に太陽が沈みます。
絶景スポットを探しているカメラ好きの方はぜひ登頂してみてください!

いかがでしたか?
今回ご紹介した安芸灘とびしま海道の『橋の絶景』は、冒頭の野呂高原を含めて11ヶ所。
自転車で行けるスポットも多いので、とびしまサイクリングの立ち寄りスポットとしてもオススメです。

ご紹介した他にも素晴らしいロケーションが隠れているはずので、とびしま海道と安芸灘諸島の島々を隅々まで探索してあなただけの絶景スポットを探してみてくださいね!

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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「嚴島神社(宮島)」と「原爆ドーム」という2つの世界遺産を有し、国内外から多くの旅行者が訪れる広島県。広島風お好み焼き、牡蠣、レモンといった定番グルメから、化粧筆の代名詞ともなった熊野の筆づくり、かつての軍港の姿を残す呉の街並み。根強いファンが多い地元球団やサッカーチームの観戦も見逃せません。また近年では、サイクリストの聖地「しまなみ海道」や、連なる島々を飛び石に見立て名付けられた「安芸灘とびしま海道」など多島美景観を実際に体験・体感できる観光も人気です。